せっかく頑張って素敵なデザインを作っても、データに不備があっては元も子もありません。
デザイン会社に勤めているとしたら、デザイン入稿時に先輩などにチェックしてもらえたり、教えてもらえたりできるのでしょうが、副業として個人でデザインをやろうとしたら自分で調べるしかありません。
副業でデザインをやろうとしている人の不安を解消したり
副業でデザインはじめたての人に入稿前チェックしてもらえるように
最低限チェックすることをまとめたいと思います。

それでは見ていきましょーー!!!
印刷会社を確認してテンプレートをダウンロードする
名刺のデザインをつくるにしても、A4チラシのデザインをつくるにしても
トリムマーク(トンボ)という裁断する時の目安のマークをつける必要があります。
自分でトリムマークをつくることはもちろんできますが、
テンプレートには印刷会社ごとに注意書きを書いてくれていますし、
サイズなどの間違いもないためテンプレートを使いましょう。


上の画像はいろぷりのテンプレートをダウンロードする時の画面です。
自分のデザインを作成するソフト及び印刷物のサイズを選びましょう。
任意のところをクリックすると、ZIPファイルのダウンロードがはじまります。


例としてA4チラシのテンプレートです。
トリムマークだけでなく、ガイドもはじめからついているので自分でつくるよりラクですね。


トンボや注意書きがレイヤーごとに分かれているので、デザイン作成時に見えないようにしたり削除したりも簡単にできます。


注意書きは、各印刷会社によって異なります。
お客さんにどこで印刷予定か一番はじめに確認し、
指定された印刷会社のテンプレートを使った方が無難です。
上の注意書きはいろぷりのものですが、
どの印刷会社のテンプレートの注意書きもそう違ったことが書いてあるわけではありません。
使いやすい印刷会社ですのでいろぷりのリンクを貼っておきます。
ネット印刷の手軽さで印刷会社のクオリティと安心を。進化するネット印刷【いろぷり】

ひとつのファイルに両面分のふたつのアートボードをつくっていいというところもあれば、
別ファイルをつくってくださいというところもあります。
注意しましょう。
また、PDFで入稿する際は、トリムマークがいらない場合もあります。
文字のアウトライン作成



こんな初歩的なこと絶対忘れないよ!!!
と思いつつ意外と忘れる文字のアウトライン化。笑
- レイヤーのところの鍵マークを解除
- [オブジェクト]→[すべてをロック解除]
- [選択]→[すべてを選択]
- [書式]→[アウトラインを作成](CTRL+SHIFT+O)
で完了です。ロック解除し忘れてアウトライン化できてないテキストがないようにしましょう。
孤立点削除
線も塗りも非表示になっているオブジェクトや、文字が入力されていないテキストなど
表示されていない意味のないものは消しましょう。
- 選択
- オブジェクト
- 孤立点
と進むと孤立点がある場合、選択された状態になります。
そのままデリートキーを押せばOKです。
ガイドライン削除
表示された状態で印刷されてしまうなどのトラブル防止のために消しましょう。
- 表示
- ガイド
- ガイド消去
でOKです。
画像の埋め込み
画像がリンクされている状態よりも、埋め込まれている状態の方がトラブルが少ないので埋め込みしましょう。
画像が埋め込みされている状態じゃないとダメな印刷会社もあります。
- ウィンドウ
- リンク
- 右上のメニューから[画像の埋め込み]
でOKです。
ラスタライズの設定が300ppi以上か
illustratorで作ったものはベクターデータですが、これをビットマップデータに変換することを「ラスタライズ」といいます。
ビットマップデータにしておくことにより、データが変に崩れた状態で印刷されることを防ぐことができます。
不透明度、乗算などの透明効果、ぼかし、ドロップシャドウ、光彩、フレア、グラデーション、グラデーションメッシュ、パターンなどを使ったオブジェクトはラスタライズしておいた方がいいみたいです。
ラスタライズすると、文字のアウトラインをする時のようにパスやレイヤーの情報は破棄されてしまうので、
ラスタライズする前に別名で保存などしてデータを残しておくと、後から修正するときも安心ですね。
- レイヤーのところの鍵マークを解除
- オブジェクト
- すべてをロック解除
- オブジェクト
- ラスタライズ
でラスタライズは完了です。
そしてこのラスタライズされたビットマップデータの解像度が、印刷に適した300ppi以上か確認するようにしましょう。
カクカクの画像になったら悲しいですからね。
大判出力の時は解像度250ppiくらいでも大丈夫みたいです。
[効果]→[ドキュメントのラスタライズ効果設定]
同じ画面でカラーモードがCMYKカラーになっているかも確認しましょう。
RGBカラーになってしまっていると、思っていたのと違う色味で印刷されてしまいます。
特色を使っていないかの確認
- スウォッチの右上のメニューから
- 未使用項目を選択
- ゴミ箱
と進むと使われているスウォッチが分かります。
そこで特色(専用のインクを使わないと出せない色)を使っていないかの確認をしましょう。
色の右下に黒い点がついているのが特色です。
調べているときに、使ってないスウォッチの画像は全部消して入稿した方が無難といっているデザイナーさんもいました。
参考にしてみてください。
最後にオーバープリントプレビューで最終確認
印刷されたときのデータに近い色味で見ることができ、色の抜けや透明効果による色の変化の確認ができます。
[表示]→[オーバープリントプレビュー]
で確認できます。
まとめ
たくさん書いてしまったので、こんなに確認するのめんどくさいなぁと思ってしまいそうですが
実際は3クリックで確認完了。というものばかりなので時間もかからないです。
確認せずに印刷データに不備がある方が悲しいと思うので、しっかりと確認しましょう。
私もまとめたこの記事を見ながら、忘れず全項目チェックしようと思います。
価格もお手頃で、サイトも見やすく、テンプレートも使いやすいらくぷりのリンクを再度置いておきます。
ネット印刷の会社に特にこだわりはないという方是非使ってみてくださいー。


ここまで読んでくださって、ありがとうございましたー。